暗室レポート / 第1回-Vol.1 / Vol.2


第1回 ZONE-VI引伸機について
ZONE-VI本体について
ZONE-VIでの実際のプリント
第2回 印画紙と薬品について
通常使う印画紙と薬品の組み合わせ
特別な印画紙と薬品の組み合わせ
第3回 散光式(コールドライト)・集光式(コンデンサーヘッド)の表現の違い
第4回 各社フィルターの互換性について 第5回 ライカ社引伸機FOCOMAT-1c ヒットオンの場合 第6回 FB paper:バライタ紙の現像と処理方法
第7回 バライタ印画紙:ウォームトーン特集 第8回 ZONE-VIを使って「1枚の写真ができるまで」 第9回 フィルターを駆使して1枚の写真ができるまで
第10回 新発売FUJI/ORIENTAL印画紙を検証

00.06.19 UP
Vol.2 ZONE VIでの実際のプリント Vol.1 ゾーンシックス引伸機本体について
VOl.2 8×10inネガを使ってプリント
■前回(ZONEVI本体の特徴)のレポートで私達が何故ZONEVIをお勧めしているか、その訳をお分かり頂けたでしょうか?。今回は実際にZONE VIの最大の特徴ですが、光源がフィルターの役割を果たし露光を変えず無段階に調節できる、ドライダウンを計算できる機能を使ってのプリントの実践をレポート致します。

フィルター機能を兼ねた光源を使ってプリント
1/3 同露光で光源フィルターを変化させてみる
2/3 光源フィルター活用 サンプル写真
3/3 更に応用して作品プリントで実践
ドライダウンを未然に計算する
プリント時にドライダウンを計算しておけます

1/3
同露光での変化  露光を変えずにコントラストを変えていく
光源コントロールボックス
■私共現場では複枚のフィルターを使わなければならないことがあります。しかしZONE VIは最初に決めた露光を変えずに、フィルター機能を兼ねた光源を (右記光源コントロールボックスの)Soft/ Hardのツマミを操作することで無段階にコントラストを変えていけます。要はフィルターを交換するのではなく手元のツマミでどんどんコントラストが変えていけるということです。 しかも無段階に。(また、露光時間のカウントを音で知らせてくれるので大変便利です 露光補正タイマーに内蔵)

Sample Photo
Soft/ Hard のを設定を変えても露光時間は保存されているので一定に保たれる。

ロダゴン240mmf/5.6
ILFORD MGD
光沢
Softを設定 MAX F C D B MIN
Hardを設定 MIN MIN MIN D MIN MAX
撮影 : 原 弘男(写真家)

2/3
Soft /Hard を使ったプリントのサンプル

1)まずはテストプリント
■ツマミをそれぞれSoft F Hard Fにし3カウントごとのテスト
(*カウント下記参照)
*Fは一般フィルターで2番に相当する
使用レンズ ロダゴン240mmf/5.6
使用印画紙 ILFORD MGD・光沢
*カウント : ZONE VI 特有のカウント方法で1カウントイコール1秒ではありません。ソフトが強い場合は短くハードが強い場合は長くなど、機械が計算してくれます

2)1枚目のプリント
■テストの結果、9カウントの露光に決定 しかしちょっと柔らかいな、と判断したのでHardのツマミをFのままSoftのツマミをD下げてにプリント。これで完成。テストから1枚目で本番に近いプリントできたことになる。
その他バリエーション (極端な例としてツマミをMAX・MINにしています)

Soft MAX
HardMIN
露光時間9カウント
SoftMIN
HardMAX
露光時間9カウント
背景ををソフトに、中心をかために・・

最初に中心を覆って
Soft MAX
Hard MIN
で露光時間9カウントかけて背景を覆って
Soft MIN
Hard MAX
で更に露光時間9カウント
中心をソフトに、背景をかために・・

最初に中心を覆って
Soft MIN
Hard MAX
で露光時間9カウントかけて
背景を覆って
Soft MAX
Hard MIN
で更に露光時間9カウントかける

3/3
ソフトとハードの応用編
■露光を一定に保ちながらコントラストが手元でどんどん変えられるということがお分かり頂けたでしょうか?。でも作品作り等になってくると、もっと細かく計算して作り込むことが必要になってきます。ということは「露光時間を計算しながらの作業」になります。
 ソフトな中に黒を締めるならあとどれくらいHardをかけるか?。勿論、それは経験からの露光時間割出しになるわけですが、フィルターをいちいち差し替えるのではなく無段階でツマミを動かしコントラストを変えられしかも最初に決めた露光が保たれているZONE VIなら様々なバリエーションを作りあげられます。
 すなわち、私にとって使う人のイメージにドンドンついて来てくれる信頼できる引伸機だということなんです。

ソフトな中に黒を締めたい場合(極端な例としてツマミをMAX・MINにしています)
手順1
ソフトにまずプリント

Soft MAX Hard MIN 露光時間15カウント*
ソフトで、平坦な感じだが、明るい部分の細部が再現されているのでソフトな部分は残したい。

*カウントとは : ZONE VI 特有のカウント方法で、1カウントイコール1秒ではありません。ソフトが強い場合は短くハードが強い場合は長くなど、機械が計算してくれます。

手順2
次に

Hardを MAXにして、1番の5分の1の露光をかける。
この時SoftはMINにしてある
ソフトな部分は残したままでハードをかけ黒をしめる事により立体感が出てくる。
ハードな中にソフトを加える / 強い印象の写真を作りたいときはこの手順でプリントします。
極端な例としてツマミをMAX・MINにしています
逆にハードに焼いておいて

SoftをMAXにして5分の1の露光をかける
(この時HardはMIN)・最初の露光は15カウント
ただ、コントラストが強いだけでなくソフトを加える事により細かい部分も再現される。

非現実的な仕上がり。
撮影 : 原 弘男(写真家)

ドライダウンを未然に計算
■ドライダウンとは・・・
 特にバライタ紙でプリントするときに注意しなければならない点で、プリントが乾燥すると、濡れていたときに比べ濃度が上がってしまうことを言います。ドライダウン設定ダイヤルで設定しておけば、プリント時に、乾燥後の濃度の上がりも先に計算しておけます。

露光補正タイマー> DRY DOWN設定ダイヤル
露光補正タイマー
□ドライダウンのツマミをを-15パーセントに設定すると、設定した露光時間より15パーセント早くカウントされます。要するにカウント速度が速くなるわけです。
DRY DOWN 補正
使用印画紙
ILFORD FB MG
撮影
原 弘男(写真家)
設定 ナシ -5パーセント -10パーセント -15パーセント

■この場合は使用している印画紙はバライタ紙・マットなのでドライダウン設定は-15パーセントが最適ですが、光沢の場合は−10パーセントに設定すると丁度良いでしょう。(当社のデータ)


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