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暗室レポート / 第4回-Top |
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00.08.15 UP | |
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■プリント作業になくてはならない小道具、フィルター(多階調用)。しかも印画紙を出しているメーカー各社それぞれ多階調用のフィルターを販売中。そこで・・・純正で使うのが最善の方法であると皆さんお思いではないですか?。もちろんそれは正しい。でも・・・「もし違う組み合わせで使ったら、わざとそれを計算して使ってみたら・・」、もっともっとオリジナルプリントを楽しめるのではないでしょうか? そんな提案を含め今回は、各社印画紙5種類、フィルター3種類を掛け合せて検証してみました。ILFROD・FUJI ・KODAKのフィルターを使用(ORIENTALフィルターはFUJIのフィルターと同使様であった為データはなし)、では組合せの結果から・・・。 ■大きく言ってKODAKフィルター使用したプリントとその他メーカーフィルター使用したプリント、といった比較になりました。すなわち、KODAKはコダックのクセ(特徴)が充分あり、FUJIとILFORDのフィルターは似ている、ということです。(調子の細かい変化でいえばFUJI) ので・・・・ 「ノーマルに仕上げたいなら、KODAKのフィルターはKODAKの印画紙に使いましょう。」ではなく、これをわざと組み合わせるのです。例えばILFORDの印画紙にKODAKのフィルターを使用すると・・・ILFRODの特徴の中にKODAKらしい調子が表現できます。逆に、KODAKの印画紙にILFORDのフィルターを使用すれば、ILFORDらしい明りのような階調が加味されるという、なんとも言えない仕上がりを楽しめてしまう。「性質を混ぜ合わせる」そんな感じです。 ■仕上がりイメージに添って印画紙を選ぶばかりでなく、フィルターのことまでも考えてみると もっとオリジナルなプリントが作れるのでは・・・?。是非データをご参考下さい。 |
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では、それぞれのフィルターの仕上がりの違いをご覧下さい | ||
■フィルターについて簡単に : フィルターによってデティールを変えるなら、マルチグレード印画紙(多階調印画紙)を使わなければなりません。何故なら、マルチグレード(多階調印画紙)には感色性の違う軟調と硬調の乳剤が2種類塗ってあり、この2種類の乳剤が塗られていることが要です。一般的に黄色のフィルター(0に近い番号のフィルター)をセットすると軟調に。マゼンダ(5番に近いフィルター)をセットすると硬調になります。応用としては、覆い焼きなど露光を重ねる場合フィルターも同時に差し替えればハイライトとシャドーの仕上がりを変えられるというわけです。 | ||
□カメラ NikonF2 マイクロニッコール55mm □フィルム フジネオパン400プレスト □フィルム現像 コダック D-76 1:1 20度 6分 □カメラ ダースト805B/W □レンズ エルニッコール63パーセント □現像液 コニカトーン □定着液 イルフォードパイパムフィクサー |
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今回使用したフィルターは全てレンズ下にホルダーを装着(印画紙とレンズの間にフィルター) | ||
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プリントマン林の一言:立体感が出る。メリハリのついた仕上がりがお好みなら是非。 | |
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プリントマン林の一言 : フィルター番号によってきちんと変化してくれる。濃度の低下もなく使いやすさではピカイチ。フィルターのサイズの種類も豊富で便利。 | |
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プリントマン林の一言 : KODAK独特のグレーがフィルターを通しても再現できる。これには驚いた。 | |
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