暗室レポート / 第4回-Top


第1回 ZONE-VI引伸機について
ZONE-VI本体について
ZONE-VIでの実際のプリント
第2回 印画紙と薬品について
通常使う印画紙と薬品の組み合わせ
特別な印画紙と薬品の組み合わせ
第3回 散光式(コールドライト)・集光式(コンデンサーヘッド)の表現の違い
第4回 各社フィルターの互換性について 第5回 ライカ社引伸機FOCOMAT-1c ヒットオンの場合 第6回 FB paper:バライタ紙の現像と処理方法
第7回 バライタ印画紙:ウォームトーン特集 第8回 ZONE-VIを使って「1枚の写真ができるまで」 第9回 フィルターを駆使して1枚の写真ができるまで
第10回 新発売FUJI/ORIENTAL印画紙を検証

00.08.15 UP
■プリント作業になくてはならない小道具、フィルター(多階調用)。しかも印画紙を出しているメーカー各社それぞれ多階調用のフィルターを販売中。そこで・・・純正で使うのが最善の方法であると皆さんお思いではないですか?。もちろんそれは正しい。でも・・・「もし違う組み合わせで使ったら、わざとそれを計算して使ってみたら・・」、もっともっとオリジナルプリントを楽しめるのではないでしょうか?
 そんな提案を含め今回は、各社印画紙5種類、フィルター3種類を掛け合せて検証してみました。ILFROD・FUJI ・KODAKのフィルターを使用(ORIENTALフィルターはFUJIのフィルターと同使様であった為データはなし)、では組合せの結果から・・・。

■大きく言ってKODAKフィルター使用したプリントとその他メーカーフィルター使用したプリント、といった比較になりました。すなわち、KODAKはコダックのクセ(特徴)が充分あり、FUJIとILFORDのフィルターは似ている、ということです。(調子の細かい変化でいえばFUJI)
ので・・・・
「ノーマルに仕上げたいなら、KODAKのフィルターはKODAKの印画紙に使いましょう。」ではなく、これをわざと組み合わせるのです。例えばILFORDの印画紙にKODAKのフィルターを使用すると・・・ILFRODの特徴の中にKODAKらしい調子が表現できます。逆に、KODAKの印画紙にILFORDのフィルターを使用すれば、ILFORDらしい明りのような階調が加味されるという、なんとも言えない仕上がりを楽しめてしまう。「性質を混ぜ合わせる」そんな感じです。

■仕上がりイメージに添って印画紙を選ぶばかりでなく、フィルターのことまでも考えてみると
もっとオリジナルなプリントが作れるのでは・・・?。是非データをご参考下さい。
(私のお気に入りの組合せにはマークが付ています)

では、それぞれのフィルターの仕上がりの違いをご覧下さい
■フィルターについて簡単に : フィルターによってデティールを変えるなら、マルチグレード印画紙(多階調印画紙)を使わなければなりません。何故なら、マルチグレード(多階調印画紙)には感色性の違う軟調と硬調の乳剤が2種類塗ってあり、この2種類の乳剤が塗られていることが要です。一般的に黄色のフィルター(0に近い番号のフィルター)をセットすると軟調に。マゼンダ(5番に近いフィルター)をセットすると硬調になります。応用としては、覆い焼きなど露光を重ねる場合フィルターも同時に差し替えればハイライトとシャドーの仕上がりを変えられるというわけです。
□カメラ NikonF2 マイクロニッコール55mm □フィルム   フジネオパン400プレスト
□フィルム現像 コダック D-76 1:1 20度 6分 □カメラ ダースト805B/W
□レンズ エルニッコール63パーセント □現像液 コニカトーン
□定着液 イルフォードパイパムフィクサー
今回使用したフィルターは全てレンズ下にホルダーを装着(印画紙とレンズの間にフィルター)


ILFORD Filter MULTI GRADE
00 5
下記イラストをクリックしてプリントをご覧下さい

コダックポリマックス2
■KODAKのフィルターとほとんど変わらない。ややKODAKのほうが軟調に。

オリエンタルニューシーガルVCRP
■FUJI同様の結果となる。
全体に濃度が変化するのでコツを掴むかまで繰り返し使う方がよい

月光マルチ
■濃度の変化が少なく、KODAKとほとんど変わらない

フジブロバリグレード
■軟調側ではあまり変化はないが、硬調側ではやや強く表現される。

イルフォードマルチグレード
■変化は均一で偏りがないが、中間的なトーンが少し失われている。
プリントマン林の一言:立体感が出る。メリハリのついた仕上がりがお好みなら是非。


FUJI Filter VG
0 5
下記イラストをクリックしてプリントをご覧下さい

コダックポリマックス2
■やや硬調で黒があまり美しくない。
KODAKらしさは失われる。KODAKフィルターに比べて2分の一番位硬調

オリエンタルニューシーガルVCRP
■KODAKフィルターに比べて2分の一番位硬調

月光マルチ
■KODAKフィルターに比べて硬調だが、階調は豊富でそれ程の差はない

フジブロバリグレード

■軟調で階調が豊富で美しく使いやすい

イルフォードマルチグレード

■ILFORDに比べてやや軟調中間調も表現されている
プリントマン林の一言 : フィルター番号によってきちんと変化してくれる。濃度の低下もなく使いやすさではピカイチ。フィルターのサイズの種類も豊富で便利。


KODAK Filter POLYMAX
-1 5
下記イラストをクリックしてプリントをご覧下さい

コダックポリマックス2

■-1から5まで明瞭に変化するが、
中間の明るいグレーは失われなく美しい

オリエンタルニューシーガルVCRP

■KODAKが一番濃度の変化が少ない。中間トーンが美しい

月光マルチ

■KODAKが一番合う。階調が豊富で美しい中間調が表現される

フジブロバリグレード
■軟調側ではあまり表れないが2から3では、KODAKのような明るいグレーが表現される

イルフォードマルチグレード
■ILFORDに比べて1番くらい軟調。中間調もKODAKのように明るめに表現している
プリントマン林の一言 : KODAK独特のグレーがフィルターを通しても再現できる。これには驚いた。


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