暗室レポート / 第8回-Top / P2 / P7


0 : まずはZONEVIの特徴のおさらい・・・
露光補正タイマー
フィルターの代わりになる光源が手元のツマミで変えられるので、フィルターのいらないZONEVI。光源を変化させる上図露光補正タイマーの
SOFT・HARDのツマミがこの要となっています。このSOFT・HARDツマミを調整することで如何様にもプリントを変化させることが出来ます。詳しくはこちら

ドライダウン設定ダイヤル
また今回使用した印画紙はバライタ紙なのでドライダウンを考慮して
ドライダウン設定ダイヤルをセット。詳しくはこちら

露光時間について
ZONE VIの露光時間はゾーン独自のカウント方法です。1カウントイコール1秒ではありません。ソフトが強い場合は短くハードが強い場合は長くなど、機械が計算してくれます。大まかに言って1カウント10秒として今回は露光時間を表示しています。また、カウントをピッピと音で知らせてくれるのも便利。

■前回はZONE-VIプリントの実際を風景写真でレポートしましたが
「ポートレートなどを焼いたらどうなるの?」という皆さんのご希望に応えて、今回は人物のプリントをレポートしてみました。

 このネガの場合、カメラを見つめる眼の鋭さを活かすには多少硬調に。顔の質感や全体のふいんきを表現するために多少軟調に。この相反するものを同時にプリントで表現したいと思います。
写真協力:服部一成
写真は全てクリックして大きくみれますので是非ご参照下さい。
*WEB上では現物に比べそれぞれの違いがわかりづらくなっております。このデータについてもご質問をお受け致します。当社にてサンプル写真の現物を常備しており、いつでもご覧頂けます。お気軽にお問い合わせ下さい。また、レポートで使用した写真について許可なく複製、転載することを固くお断りいたします。

1 : Test Print
*濃度決定
Test-1 Test-2 Test-3 Test-4
SOFT:F HARD:F SOFT:F HARD:F SOFT:F HARD:F SOFT:F HARD:F
*露光時間10秒 15秒 20秒 露光時間17秒
(露光カウント1) (露光カウント1.5) (露光カウント2) (露光カウント1.7)
■先ずはテスト10秒・15秒・20秒でテストプリント。結果15秒と20秒の間の露光時間17秒が良いと判断。
SOFT・HARDのツマミはFFに設定。これは通常の2番のフィルターに相当。
2 : Contrast 
■今度はテストプリント4をコントラストを変えてプリント。テストで決定した露光時間17秒をZONE-VIに記憶させ、そこからsoft/hardのツマミを変えてコントラストを変化させる。コントラストを上げるにはSOFTのツマミを下げていくことで可能。下げるにはHARDのツマミを下げる。
基準 Test-4
露光時間17秒 コントラストダウン1 コントラストダウン2 コントラストダウン3
SOFT:F HARD:F SOFT:F HARD:MAX SOFT:F HARD:CD SOFT:F HARD:A
カメラ: ライカM6
レンズ: Elmarit 28mm f2.8
フィルム: Tri-X 1/60  f2.8
引伸機: ZONEVI・VCコールドライト散光式
レンズ: シュナイダー・コンポノン80mmF4
現像液: ILFORD・MG用
定着液: ILFORDハイパムフィクサー
印画紙: ILFORDウォームトーンFB1K(光沢)
コントラストアップ2
SOFT:A HARD:F
コントラストアップ3    
SOFT:CD HARD:F
3 : Drydown
2:Contrast の結果コントラストは[コントラストダウン2]のプリントに決定。ここまでは露光時間17秒・露光補正タイマーのツマミはSOFT:F HARD:CDで、ほぼ完成に近い上がりだが顔の質感や全体のふいんきのを出すために黒を締めて重厚な仕上がりにしたい。そこで最後にSOFTツマミを切り、HARD:Hに上げて+10パーセントかける。
 また同時に今回使用した印画紙はバライタ紙で乾燥後のドライダウンが気にかかる。
そこでドライダウン設定ダイヤルを-5パーセント設定し、露光時間からドライダウン分を引いて露光をかける。
4 : 仕上がり
Drydown設定なし Drydown設定 -10パーセント
SOFT:OFF SOFT:OFF
HARD:Hで+10パーセント HARD:Hで+10パーセント
■最初にイメージした「カメラを見つめる眼の鋭さを活かすには多少硬調に。顔の質感や全体のふいんきを表現するために多少軟調に。」という相反するものを表現するために、基本的には軟調気味にプリントしておいて最後に黒を足す、という形で再現。
 露光時間を保ったまま手元でコントラストを変化させ、黒のみ締める事もドライダウンを防ぐ事も自由自在に操作でき、やはり使いやすい。
*レポートで使用した写真について許可なく複製、転載することを固くお断りいたします。

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